株式会社エリジオン

プレスリリース

2008年2月26日
報道関係者各位

エリジオン、2次元CAD/CAM 「キャメスト」を発売
〜図面中心のモノづくりの世界における3次元データ活用を見据えて〜

株式会社エリジオン(以下、「エリジオン」)は、2次元CAD/CAM 「キャメスト」を2008年4月7日に発売します。
キャメストは、エリジオンと株式会社キャドテック(以下、「キャドテック」)が共同開発した2次元CAD/CAMです。
エリジオンは、3次元形状処理技術とデータ変換技術をベースに、3次元データ流通や活用のためのソリューションを提供してきました。また、キャドテックは、図面中心のモノづくりが根付いている加工現場向けの2次元CAD/CAMの開発で大きな実績を築いてきました。両社のノウハウを融合することにより、図面中心のモノづくりの世界における3次元データ活用を促進し、真のデータ一気通貫(*1)によるモノづくりを実現します。
エリジオンは、キャメスト事業の海外展開を視野に入れ、今後3年間で10億円の販売を計画しています。

設計/製造工程の隅々にまで3次元データを行き渡らせ、それを他部門やサプライヤで有効活用することでプロセス全体の生産性を高め、製品の競争力を向上させることができます。実際に、自動車メーカーや大手電機メーカーの設計工程では3次元データが多くの分野で活用されています。その一方で、部品メーカーや加工業者の製造工程では、未だに2次元図面を中心としたモノづくりが行われており、3次元データがあまり活用されていません。

その原因としては、
a) 3次元ツールが高価であり、操作が複雑である(もしくはその様に思われている)
b) 現状の2次元ツールが3次元データを十分に活用できない
c) 加工の大半は2次元加工であるため、加工現場では2次元データを好む傾向がある
ということが挙げられます。
しかし、3次元データに盛り込まれた形状・フィーチャー・属性などの情報を上手く製造工程に渡すことができれば高い効果を得られます。

そこでエリジオンは、加工現場向けのNCソフトウェアの開発で大きな実績を持つキャドテックと協業し、 3次元データと加工現場との架け橋の役割を果たす2次元CAD/CAM『キャメスト』を開発しました。
キャメストは、現場の加工の大半である2軸加工に適した2次元CAD/CAMをベースとし、その上で3次元データに盛り込まれた情報を有効活用する、「簡単・低価格・高性能」をコンセプトとした製品群です。
今回その第1弾として、3次元データ活用のベースとなる2D CAD・マシニング 2D CAM・穴加工CAM・ワイヤー放電CAM・NC チェッカーを2008年4月7日に発売します。
また今後、キャメストをエリジオンの3次元形状処理技術とデータ変換技術の導入口と位置づけ、3次元データ活用のための製品を発売していく予定です。

(*1) データ一気通貫:設計 / 製造のあらゆるプロセスに3次元データを行き渡らせ、合理的かつ効率的にデータを利用すること